歌詞付きMIDIファイルからWRDファイルを作成する 2025年10月11日更新

 

古いソフトだがTMIDI Playerを私はよく使用している。軽いし昔のGM/GS/XGのハード音源用のMIDIファイルを大量に保存してあるので便利。また、TiMidity++、Sound Canvas VA、その他のソフト音源を仮想MIDIケーブルmidiLOOPで接続して使用することもできる。

標準MIDIファイルでLyricイベントに歌詞が入力されているとTITLE欄にそれが表示されるのだがイベントごとに細切れに表示されて見づらい。TMIDI PlayerはWRDをサポートしているので、この過去の遺物をMIDIファイルから作成するプログラムを作ってみた。MIDIファイルを直接読み取るのは面倒なので「世界樹」というフリーのMIDIシーケンサー・MIDI編集ソフトで出力したイベントリストファイルをWRDに変換するという手抜きをした。歌詞がTextイベントに入力されているMIDIファイルも存在するのでそれにも対応。

WRDの仕様はPC-9801用「MIMPI」(Ver. 4.27 / Ver. 3.8)のマニュアルを見ればいいのだろう。しかし、記述に曖昧な所があったり既成WRDファイルを見るとマニュアルにない記法が使われていたりしてちょっと迷う。

著作権無視の英語歌詞付きのMIDIファイルはネット上に大量にあるが(拡張子がKARとなっているものも多い)、日本語のものはなかなか見つからない。このような時代には多くのMIDIファイルがLyricイベントではなくWRDファイル付きで公開されていたのだが。

なお、GUI版TiMidity++(Textイベントの歌詞も表示される)についても歌詞表示について同じ問題があるが、それもWRDに対応しているので使える。

 

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